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2015/02/15
私の登山アイテム 永尾駒製作所製肥後守(ひごのかみ)

今回は永尾駒製作所製肥後守(ひごのかみ)を紹介します。

製肥後守は日本最古のフォールディングナイフといってもいいかと思います。
その期限は諸説あるようですが、大体明治27年頃にすでにあったといわれています。
特徴としては、プレス加工した囲みグリップに鋼材の両刃となっているのが一般的です(中には片刃もあるようですが)。
そういえば、昔の肥後守は直刃だったと思うのですが、現在販売しているものは若干湾曲しています。
また、手作りで作っているので、結構形はばらつきがあります。特に刃を出す取っ手の部分は形が元々不揃いですので、買ったらまずここをヤスリで少し整えてあげても良いかもしれません。
値段は下は数百円の安いものから、上は数万円の高いものまであります(材質によって値段が上下します)。

また、この「肥後守」という名称は永尾駒製作所製造の登録商標となっていますが、ある意味一般名詞にもなっており、何とかの肥後守とか、どこどこの肥後守とかいわれていたりします(タイに行くとバイクのことをHONDAってよんでいて、YAMAHAのHONDAだったり、SuzukiのHONDAだったりと大変ややこしいいわれ方をしています)。

恐らく、年配の方は小学校の時にこのナイフを使った方もいるんじゃないでしょうか(ちなみに私はこれが小学校の時に配られている世代です)?
今はほとんどの学校で肥後守は疎かカッター自体も使わないという話ですが、まぁ必要性が感じなければ使わなくてもいいんじゃないかと思います(というか、中途半端に使い方を知っても返って危ないと思います)。

さて、これを登山の時に携帯するかどうかに関しては、個人個人の自由でいいと思いますが、一つだけ注意することといえば、必ずもって行く前に研石で一旦研ぎ直すことでしょうか。手作りで作っている製品ですので、品質にばらつきがかなりあります。その上でかしめ部分にシリコン潤滑剤を少し吹き付けて行けば完璧といえるでしょう。